先日、Hさんから借りた本を読んでいたらこんな一節に出会った。
「人間という生きものは、苦悩・悲嘆・絶望のさなかにあっても、そこへ、熱い味噌汁が出て来て一口すすりこみ、
(あ、うまい)
と、感じるとき、われ知らず微笑が浮かび、生き甲斐をおぼえるようにできている。
大事なのは、人間の躰にそなわった、その感覚を存続させて行くことだと私は思う」
・・・・池波正太郎「日曜日の万年筆」(私の正月)より転記・・・
昨夜、この春、福島に蕎麦屋を開店した友人と電話で話し、
来週末、訪ねてみることにした。
電話を切って、すぐインターネットでホテルを予約。
久し振りに楽しい時間が持てそうだ。
写真をたくさん撮ってきて、彼の店の紹介をしてあげよう、と思う。
知名度の少ないサイトで申し訳ないが。
インターネットで若い人たちと会話していて
それはそれでとても有意義で楽しいのだが、
やはり同年輩の気のあった友とゆっくり話しをするのも格別のものがある。
でも、そんなとき、いつも思うのは、
話がはずむときなど、ふたりとも心は少年のままだということだ。
ちっとも変わらないね、あのころと。
女性がうまれつき大人なのに対して、
男はいつまでも子供のままなのかも知れない。
500円だけど、ユーズド価格は1円とはあんまりだなあ。
日曜日の万年筆
新潮文庫
池波 正太郎 (著)