わたしのような大物(いやデブが正しい)になると、かゆいところに手が届かなくなる。
いや、文字通りの意味で、背中などを掻くことができない。
年寄りくさいネーミングで探すのもイヤだったのだが、孫の手が欲しいなあと。
いったいどこに売っているんだろう。蚊の季節になったのでいよいよそわそわしてきたのである。
なんか観光地の店先で見たような気がしたので、そんなところでしか売ってないなら、また旅行でも行こうかなどと妻と話していた。
孫の手を買いに旅に行く、といのもまたオツなもの。贅沢だなあ、と思っていたら・・・。
もしかして、まだ1回も買い物をしたことのない100円ショップとやらにあるのではないか?
すると、してやったり。あった、あった。
2種類あって、片方は取っ手の先にゴルフボールみたいなのが付いている。肩たたきにも使用できるらしい。
「きみきみ、もう若い人に道を譲らんかね」という肩たたきではなく本物。
家の1階用と寝室用で、それぞれ1本ずつ計2本買うことにした。
100円ショップと言っても、まさかね。もう少しはするんだろう、とか、ゴルフボールの付いたやつは少し高いのかなと思ってレジに行くと。
「210円でございます」
ほんとかよ。ほんとにどちらも105円?
しかし、これでホントに商売成り立つの?
昔、竹細工を生業とする名人が実家のそばにいたが、現在でもそんな手細工の商売は成り立っているのだろうか。日用品ではダメだろうなあ。よほどの芸術品以外はムリだろうね。
でも、日用品はこの孫の手のように100円ショップにあるくらいだからだれかが造っているわけだ。機械でやるにしても100円じゃあなあ。日本で1社くらいか。有限会社孫の手とかいうのかな。
(孫の手だけの撮影は難しくないが、孫の手のようなチョコの手といっしょに撮るのは難しいなあ。ピンボケ大)