地元(茨城県北相馬郡利根町)で3年に1度開催される「布川神社臨時大祭」。今年がその年にあたり、7月末の金曜日から3日間ということで、きょうからということになる。
3年に1度と決まっているのに「臨時」というのが奇妙だが、それが正式な祭の名前なんだそうである。
どちらかというと古くからこの地に住んでいる人だけの祭ということもあって振興住宅地の人間にはいまひとつ馴染みがなく、いままでわたしも積極的に見物することはほとんどなかった。
ところが、ご近所で妻が親しくなった奥さんが、東京生まれではあるが大の祭好きで息子さん2人も神輿担ぎ等々に参加されるという。
わたしもWEBで地域を紹介しているし、妻がいろいろ日程等を奥さんから教えていただいたので、それではと1日休暇をとって取材がてら見物してみることにした。平日なのだが初日がやはりいろいろ見所が多いというからである。
見てみると、なるほど。
布川神社へいくためには通常、約70段余りの石段を登る必要がある。
この祭の初日のハイライトとして、町の若衆がこの石段を水を浴びながら7往復する「禊」(みそぎ)という儀式がある。
降りるのは比較的ラクか?
これはなかなか過酷なものである。
脇や石段下の広場にはたくさんの人が出て「勇士」を拍手で迎える。
若衆が石段を降りてくる度に、予め防火用の大きな水槽に溜め込んであった水をバケツで振りかける。いや途中からほとんど消防用のホースで放水することになる。
4往復目くらいになると、水を掛けるほうも興奮!
この日はまさに炎天下。それがなくてはとてももたないのかも知れない。
わたしも彼らの上り下りに差し支えないよう、タイミングを計りながら、衆人の見る中、急いでといっても、とことことひや汗もかきながら石段を上り下りした。
上の境内でのイベント、下の放水の模様。
いずれも価値あるカット、シャッターチャンスを逃したくないからだ。
2往復するともう心臓が破裂しそうで、石段を登りきろうというときなどは足がもつれ時速1cmの速さで、人目にはさぞかし滑稽な姿だっただろう。
7往復した若衆はその直後に今度は神輿を担いで境内でもみあい、さらに石段を下り、下の広場でこんどは山車を相手にひとしきりもみあうのである。
こうした山車が広場に6基集まっている
わたしは特に祭好きというわけではないが、あそこまで論理を超えた「神事」には人を熱狂させるものがあることが分かった。
いままで見たこともなかった6町6基、それぞれに趣向をこらした山車(屋台)が競演したりするのもなかなか見ごたえあるものだった。
この詳細は以下で。
「布川神社臨時大祭」