Columbus Blog

新発見日記。ただし発見の意味は広義・・・感想・愚痴もときどき・・・

凧あげ大会の主役は?

2005.02.11 Friday 23:07
利根川の緑地運動公園で凧あげ大会をやるというので見に行ってみた。
きょうはよく晴れてそれほど寒くない上に、
風も結構、強く吹いているという、まさに絶好の凧あげ日和だった。
そのせいか想像以上に参加者がいて、
とても広い河川敷に比較して寂しいイベントという感じはしなかった。

凧あげ大会

わたしは子供のころはそうでもなかったが、
年をとる毎にこうしたイベントを見に行くのがおっくうになっている。
そんなに価値観を感じないせいもある。
「初物」を取り扱う「・・・博覧会」の類でさえそうなのだから、
ほぼ内容が想像できる凧あげ云々やなんとか祭りなどのイベントなどには
これまであまり食指が動かなかったのだ。

ところが数年前に何かの拍子に昔、受験勉強で仕方なく読んだ、
というより学ばざるを得なかった徒然草をたまたま見る機会があった。
そのとき、ある味わい深い一節に出会った。
それは「花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは」で始まる第137段である。
そこには確か祭りを見るというより
一日の移り変わりを見て楽しむのがいいというような趣旨が書かれていた。

またほかの何かの本には、
イベントとは催事そのものよりそれを見に来る人を見て楽しむものである、
というようなことも書かれていた。
なるほど。
年齢を重ねないと分からないこともあるんだなと思ったものである。

会場に向かっているとき、
町の中心から意外と距離がある運動公園の所在地が分からず
大会の開催自体を怪しんでいる親子連れに出くわしたり、
埼玉県から丈が4mもあろうかという大凧を持参している
凧大好き人間のグループがいたり、
わが子よりも凧ばかり撮影している工作好きらしい父親や
飲んだり食べたりばかりしている審査員らしき人など
さまざまな人間模様がそこにあった。

会場を去るとき、大凧が天空からわたしを見ている、
そんな気がした。
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