わたしはよく蚊にさされたりした患部を思いきり掻いたりしてキズをつけることがある。掻いてはいけないというのに痛くなるまで思い切り掻いてしまうという悪いクセがある。
爪が伸びているときなどは血まで出てしまう。
歳をとってくると、そんな軽度のキズでもバイキンへの抵抗力が少なくなっているせいか手当てのあるなしにかかわらず完治するまでにとても時間がかかる。
あまり美しくない手で治りかけの患部を再度掻きむしり化膿するなどさらに悪化させたりもする。
少し痒みを残して、鈍い傷口の痛みが長く続く。そんなことを繰り返している困った人間なのである。
ところが、先日、面白いことを発見した。
わが家のチョコをハウスから出して遊ばせていると、いつも食い意地の張ったチョコは食べ物探索でわたしの足元までニオイを嗅ぎに来る。
そんなとき、こともあろうか、わたしが掻きむしって少し化膿しかけた脛の患部を見つけ、舐めだしたのだ。
イヌは自分がケガをしたとき唾液でそれを直すと聞いてはいるが、まあ、なんとなく不潔な感じがする。
どんな細菌がついているかも知れないと思って、足をひっこめたのだが、チョコは執拗にかつ正確に患部を狙ってくる。
まあ、あとで消毒しておかないと、などと思っていたのだがつい忘れてしまった。
ところが、である。
翌日、気がついてみると患部の痛みはすっかりとれて傷口も治っているのだ。
この治り方はチョコが舐めなかった場合と比べて異常に早い。
前日の傷口の度合いからして2、3日はかかると思っていたのだ。
不思議だなあと思っていたが、つい一昨日から昨日にかけて同様の体験をした。
これは、ホンモノかも?よくやった、チョコ!
まあ偶然のことかも知れないし、衛生的にもどうかという感はぬぐえないので、今後進んでそうしようとも思わないが、不思議といえば不思議である。
本来、人間の唾液にもこうした効能があったのかも知れない。加工食品や薬物汚染で、現代人が失ってしまった超能力なのかも知れない。
ここ1ヵ月も続いている不明熱もチョコが治してくれるといいのだが、内科系はムリだろうね。
基本的に犬の口は、どんなに清潔に飼ってもバイキンでいっぱいらしいですから(;^_^A